BGM
Throwing Stones In Placid Pools / Plastyc Buddha
長く通って頂いているお客さんが、「BMWを買う!」と宣言をされたので、購入の際のお祝いにと用意したCDです。BMWで首都高を走るのにこれ以上の選択肢はないでしょう。⑦〜ラストまでの疾走感はお店にいながらでも夜の首都高の風景が浮かんできます。
あれから数年。このCDはまだ店にあります。
ところで今どきの車って、CDプレーヤーなんて付いてるのかな?僕、車乗らないんで。
Label : Lea
Country : Belgium
Released : 2001
ALIEN TO WHOME? / Max Brennan
すっかり音楽もダウンロードする時代になりました。うちのお店の音源くらいなら多分USB一個で済むのではないでしょうか。
でも、相変わらずLPやCDってなくならないですよね。最近ではカセットテープまで、人気復活の兆しをみせているそうです。
「手に取れる音源」がどこまで生き残るのか、興味深いところです。
たまにある、「この一曲のためだけ」に置いてある1枚。⑥がそれ。この一曲のために、東京の、千代田区の、この棚の、この一角を占領してよいのか、甚だ疑問です。
Label : Sublime Record
Country : UK
Released : 1998
Sidewalk Stories / Streetlife Originals
お店を作ろうと考えていた2000年前後の音楽には、どうしても同時代性というか、色んな意味で影響を受けているのは事実です。
時が経ち、改めてその時代の音楽を探し始めると、まだまだ知らなかったものが見付かって、原点を再認識したりしています。
「どうして今まで見付けてくれなかったの。」
「ゴメン。でもそれは僕も同じだよ。」
この時代のいわゆるUK「レイヴ」サウンドは、日本でのCDという形でのリリースが少ないのが難点でした。最近ではすっかり検索しやすくなって、ありがたい限り。テクノロジーって素敵。ああ、うちも早く見付けて。
Label :Paper Recordings
Country : UK
Released : 1999
A DREAM INDOORS / ÄSHBURY
錦華通りは夜、誰も歩かなくなる時がたまにあります。ましてや、お店にお客さんが誰もいらっしゃらないと、もしかしたらなにか大事件(宇宙人が現れたとか)が起こっているのを、僕だけ知らされないで逃げ遅れてるんじゃないかと、ふと不安になってくる事があります。
そんな、「地球にひとりぼっち」的な夜にぴったりのアルバムです。どっぽりと、孤独を満喫させてくれます。
なに、そのうち地球防衛軍のお兄さんが迎えに来てくれるさ、と思いながら聴いています。
ÄSHBURY のおそらく唯一のアルバム。いったい彼らは誰がこんな暗いアルバムを聴くと思って作っているのでしょう。
私です。美しさと暗闇は背中合わせ。
Label : Landscape
Country : UK
Released : 2002
Hi-Fidelity Dub Sessions / V.A.
お酒も音楽も、どこかの国や地域に偏る事なく紹介していけたらいいなと考えております。
レゲエはあまりかけないのですが、不思議とダブになると話は別で、たまにかけます。きっとミキシングやエフェクトを施す事で、その土地性のようなものが薄まるからなのかもしれません。
機械のなかに埋もれて行く感覚。
Label : Steeple:Guidance Recordings
Country : USA
Released : 1999
The Touch of Your Lips / CHET BAKER
錦華通りは土日祝は人通りがほとんどなくなります。
商売的には困ったものなのですが、平日とは違う、気が抜けたような錦華通りもなかなか悪くないです。
そんな雰囲気によく合うので、土曜日限定でよくかけます。
空気のようなサウンド。
昔このアルバムを家でかけていて、「さて、なんか音楽でも聴くか・・・。」と、うっかりCDトレーを開けそうになったことがあります。(嘘でないです。ホントに。)
Label : Steeple Chase
Country : Denmark
Released : 1979
beat’s n bobs / AQUA BASSINO
お酒の仕入れで、最終的に店に置くか置かないかを決めるのは「顔」つまりラベルです。いいお酒って、やっぱり面構えもいいですね。
いいラベルのものに出くわすと、思わずテイスティングもせず仕入れてしまう事があります。
でも、案外と中身も一致していることが多いものです。
ジャケ買いの典型。このジャケットで悪い音のはずがないと思わせるセンス。本当にジャケット通りの音がします。
⑥は夏の BAR ground line のテーマ曲のようなもの。⑤⑪はエアコンの冷風に舞う妖精。店で寝ないでください。
Label : F Communications
Country : France
Released : 2001
STRAW HAT, 30 SEEDS / GABBY & LOPEZ
BGMで季節感を出そうというわけでもないのですが、なんとなく「この時期は、こればかりかけてるなあ。」という曲は確かにあります。
Natural Calamity の森俊ニと、Tica の石井マサユキ両氏による別名儀ユニット GABBY & LOPEZ の1st アルバムは、いつもの彼らの爽やかな印象とは違って、どことなく気怠い雰囲気。⑤の29分25秒の長テイクは、だらだらと続く梅雨の長雨にまさにぴったり。本人たちは全くそんなつもりで作ってはいないとは思いますが・・。
でも梅雨が明けて「海の日」が来ると、不思議と「また来年ね。」となります。
Label : P-VINE RECORDS
Country : JAPAN
Released : 2004
THE SPIRIT MUSIC JAMIA / MESHELL NDEGEOCELLO
とっても男前(失礼)な、ミシェル・ンデゲオチェロの6枚目のアルバム。多彩なジャズメンやボーカリスト達とのセッションを集めた一枚。
あまり聴いたことがなかった、カサンドラ・ウイルソンやレイラ・ハサウェイなども、ここであらためて出会えて収穫。
彼女に招集されたら、きっと二つ返事なんだろうな。
④⑥⑧はいつかけても店の雰囲気が落ち着く。
Label : Universal Music LLC
Country : France
Released : 2005