BGM
TOM CAT / LEE MORGAN
Jazz を聞き始めた頃は、多分にもれずゴリゴリのハード・バップが好きでした。でもだんだん歳をとると、聴くのに体力がいるようになるんですよね(笑。
なんて老け込んではいられません。定期的にカンフル剤として聴く一枚。もう営業中にかけることはないと思いますが・・。
②③はハード・バップの頂点。ハード・バップがスポーツだったんだと認識させてくれます。プレーヤーはさながら五輪のファイナリスト。モーガン、マクリーン、フラーと文句なしの熱い面子。ブレーキーのドラムも決まっていて大変格好ようございます。
(最近、古今亭志ん朝さんのお気に入りだったと知って、尚更愛聴盤になりました。)
Label : Blue Note
Country : USA
Released : 1964
VISTA / MARION BROWN
Jazz を聞き始めた頃は、多分にもれずゴリゴリのハード・バップが好きでした。でもだんだん歳をとると、聴くのに体力がいるようになるんですよね(笑。特にお店を始めてからは、お酒と会話の邪魔をしない、比較的ゆったりめのを意識してかけるようになりました。そんな要望に応えてくれるアルバムです。夏の終わりの夕暮れ時なんぞにいかがでしょう。
「Impulse!」 のCD復刻版が出たときに初めて聴きました。「70年代にこんなサウンドがあったんだ。」と即購入。ヒーリングっぽさは当時どう受け止められたかは解りかねますが、今、うちの店では違和感無く鳴っております。
Label : Impulse! Record
Country : USA
Released : 1975
All These Things / KUNIYUKI TAKAHASHI
「この音楽、ジャンルは何ですか?」なんてよく聞かれます。確かに売る側も、買う側も「ジャンル」がなければ途方にくれるというのはよくわかるのですが、作っている側は「音楽です。」としか言いようが無いのではないでしょうか。
「何バーですか?」って聞かれても「BARです。」としか答えようがないのも同じです。
⑪のラスト8分24秒からのピアノの旋律は、「もう、永遠にやっててー。」と言いたくなるほど美しい。一度C Dの音飛びで、ほんとに同じところを繰り返し状態になった事があって、あの時は幸せでした。
Label : mule musiq
Country : Japan
Released : 2007
Cappuccino Grand Cafe Lounge II / V.A.
コンピレーションアルバムもよく使います。一人でお店をやっていると、お酒もつくって、料理もして、会計もして、選曲もしてとなると、なかなか大変なので、予め選曲しておいてくれるコンピアルバムはとても助かります。
内容もさすがプロの選曲。知らなかったいい曲にたくさん出会えます。ただ、もともと持っているCDとダブっているものもあるので、結局コンピアルバムを現場でまたコンピするというハメになることもしばしばです。
カセットテープ世代としては必ずやってしまう、音楽に興味ありそうな娘への「自主制作コンピアルバム」のプレゼント。一曲一曲解説付きなどをやらかした日には、ただひたすら処分してくれてることを願うのみです。
Label : Lovemonk
Country : Italy
Released : 2006
Throwing Stones In Placid Pools / Plastyc Buddha
長く通って頂いているお客さんが、「BMWを買う!」と宣言をされたので、購入の際のお祝いにと用意したCDです。BMWで首都高を走るのにこれ以上の選択肢はないでしょう。⑦〜ラストまでの疾走感はお店にいながらでも夜の首都高の風景が浮かんできます。
あれから数年。このCDはまだ店にあります。
ところで今どきの車って、CDプレーヤーなんて付いてるのかな?僕、車乗らないんで。
Label : Lea
Country : Belgium
Released : 2001
ALIEN TO WHOME? / Max Brennan
すっかり音楽もダウンロードする時代になりました。うちのお店の音源くらいなら多分USB一個で済むのではないでしょうか。
でも、相変わらずLPやCDってなくならないですよね。最近ではカセットテープまで、人気復活の兆しをみせているそうです。
「手に取れる音源」がどこまで生き残るのか、興味深いところです。
たまにある、「この一曲のためだけ」に置いてある1枚。⑥がそれ。この一曲のために、東京の、千代田区の、この棚の、この一角を占領してよいのか、甚だ疑問です。
Label : Sublime Record
Country : UK
Released : 1998
Sidewalk Stories / Streetlife Originals
お店を作ろうと考えていた2000年前後の音楽には、どうしても同時代性というか、色んな意味で影響を受けているのは事実です。
時が経ち、改めてその時代の音楽を探し始めると、まだまだ知らなかったものが見付かって、原点を再認識したりしています。
「どうして今まで見付けてくれなかったの。」
「ゴメン。でもそれは僕も同じだよ。」
この時代のいわゆるUK「レイヴ」サウンドは、日本でのCDという形でのリリースが少ないのが難点でした。最近ではすっかり検索しやすくなって、ありがたい限り。テクノロジーって素敵。ああ、うちも早く見付けて。
Label :Paper Recordings
Country : UK
Released : 1999
A DREAM INDOORS / ÄSHBURY
錦華通りは夜、誰も歩かなくなる時がたまにあります。ましてや、お店にお客さんが誰もいらっしゃらないと、もしかしたらなにか大事件(宇宙人が現れたとか)が起こっているのを、僕だけ知らされないで逃げ遅れてるんじゃないかと、ふと不安になってくる事があります。
そんな、「地球にひとりぼっち」的な夜にぴったりのアルバムです。どっぽりと、孤独を満喫させてくれます。
なに、そのうち地球防衛軍のお兄さんが迎えに来てくれるさ、と思いながら聴いています。
ÄSHBURY のおそらく唯一のアルバム。いったい彼らは誰がこんな暗いアルバムを聴くと思って作っているのでしょう。
私です。美しさと暗闇は背中合わせ。
Label : Landscape
Country : UK
Released : 2002
Hi-Fidelity Dub Sessions / V.A.
お酒も音楽も、どこかの国や地域に偏る事なく紹介していけたらいいなと考えております。
レゲエはあまりかけないのですが、不思議とダブになると話は別で、たまにかけます。きっとミキシングやエフェクトを施す事で、その土地性のようなものが薄まるからなのかもしれません。
機械のなかに埋もれて行く感覚。
Label : Steeple:Guidance Recordings
Country : USA
Released : 1999