内装・設備
オスモカラー
BAR ground line のカウンター及びボックス席のテーブルは、ブビンガという木材に「オスモカラー」というドイツ製の天然植物性ワックスを塗っています。この塗料の良いところは、素人でも簡単(力作業ではありますが)に塗れて、何度でも上塗りが出来るところです。というより、上から何度も繰り返し塗って行く事で、より味わいが増していくのが特徴といえます。
もうかれこれ18年間塗り続けているのですが、どんどん風合いが増して行くのが分かります。
この先お店が閉店したら、この店で唯一価値あるものになっているかもしれません。
オスモカラー No.3165:No.3169 = 1:2
スイッチボックス
なにぶん一人でやっている店なので、いろいろと手が足りません。いつも立っている場所で、なるべく何でも操作出来るようにと、電気系のスイッチ類をこのアルミパネルの中に集約しました。
中身は照明の調光・換気扇のON / OFFなどで、想定通りの活躍をしてくれています。
よく音響系の機材だと勘違いされるのですが、こんな不細工なアンプがあるわけありません。なにせ、東急ハンズで切り出してもらったパネルを、オープンの30分前までゴソゴソいじくっていた代物ですから。ちなみに「ツマミ」はもちろん秋葉原のパーツ屋です。
フック
以前どこかのビジネス本に、「無造作に自分の鞄を床に置く奴は、仕事ができない。」というような事が書いてありました。
観察していると、確かに当たっているような気がしないでもありません。
逆にいうと、店側としては「仕事のできるお客さんに来て欲しかったら、無作為に荷物を床に置かせたりしてはいけない。」ということになります。
そんな訳で、後からすぐに取り付けました。床などに置かずに是非ご利用下さい。
なかなか覚えてもらえないので、毎回「膝のあたりにフックがありますので・・。」と申し伝えますが、呆れたりせずにどうぞお聞き入れくださいませ。
上げ下げ棚
モルト棚の上の部分は、珈琲豆や茶葉などを収納するスペースになっています。扉が上下に上げ下げ出来るようになっていて、以前カフェ・タイムをやっていた頃は(現在はバー・タイムに一本化しております。)、昼は上を開け、夜は下を開けるというふうに切り替えて使っていました。東急ハンズで完全自作の棚なのですが、開店当初の「カフェ」と「バー」のどっちつかずの心境を表す作りになっています。
家に帰るときや、地震が来たときなどは、扉をパタンと下に下げて、大切なモルトを守る事が出来るので、結果的には重宝しております。
モルト棚
入口横のボトル陳列棚は、シングルモルトウイスキー専用の棚になっています。
モルトは随時入れ替えているので、こちらで自由に見て決めて頂くシステムになっています。
お好きな方は、来店されるとメニューも見ずにこちらに直行、というスタイルがすっかり定着しています。
ラインナップにはいつも頭を悩ませます。マニアックすぎず、一般的すぎず、テイストが偏らないように、かつ少し斬新なものも・・。
でもやっぱり一番肝に命じているのは「ここは神保町だ。」ということです。
CD棚
お店の設計段階で最後までレコードにするか、CDにするか迷っていました。したがってレコードもCD(両側取り2枚)も両方入る寸法になっています。
優雅にターンテーブルに針を落とすこともないだろうと、CDに一本化することにして、レコードは全て処分しました。
特に収集癖があるわけではないので、使わなくなったCDは売ってしまって、随時入れ替えています。
与えられた範囲内でやる。と、しないとお酒も何もどんどん増えてしまいますからね。
サンスベリア
何回枯らしたことでしょう。今のは4代目くらいだと思います。
比較的日照の少ないところでもよく育つと聞いて購入したのですが、いくらなんでもずっと店の中ではさすがにきついようです。
最近は育て方も何となく分かってきて、こまめに外に出すようにしています。
マイナスイオンを出すかどうかは分かりませんが、海底のワカメみたいなところがうちの店に合っているような気がして、ずっと置いています。
石皿
新宿の「コンランショップ」で買いました。新宿のコンランは、出来た当初から好きで、何を買う訳でもないのにぶらついていました。
お店の開店準備のため、レンタカーを借りて備品を一気に買いにいったときに偶然目に留まって、即購入しました。
多分以前から陳列されていたいたとは思うのですが、まさか自分が買う事になるとは思ってもいないので、意識もしていませんでした。
自分では絶対買わない物を買う事になるのが、お店をやっている面白さです。
だって、全く役に立たないんだもの。
Xmas 飾り
質素ではありますが BAR ground line でもXmas の飾り付けをやります。以前これと同じクリスマス・リースがもうひとつあって、入口のガラス扉に対で付けていたたのですが、ちょっとした隙に一個なくなっていました。
「BARには、思わず持って行きたくなるようなものを置くべき。」とおっしゃられる方もおられますが・・。
しかたないので残った一個を看板の上に設置しています。
一個残すところが遠慮深くてお洒落。なんて言ってる場合じゃない。今からでも許す。返してくれー。